さようなら、岡八郎さん
岡八朗さん死去が67歳、肺炎で 【ZAKZAK】
喜劇俳優・岡八朗さんがなくなられた。東京をはじめ他の地方では、あまり馴染みがないかもしれないが、私のように、大阪で生まれ、70年代、80年代を大阪で過ごした者にとっては忘れられない存在だ。
土曜の昼下がり、学校から帰ってご飯を食べてテレビをつけると、いつも吉本新喜劇の劇場中継が放送されていた。大人たちは、藤山寛美ひきいる松竹新喜劇の人情喜劇の方がお好みだったかもしれないが、子どもにとっては、新喜劇といえば吉本だった。 いつもお決まりのドタバタ喜劇。 舞台の中央には、いつも奥目の八ちゃんが居た。
マンネリと言われようが、どういわれようがお約束のギャグは外せない。ギャグは子どもたちの間の共通言語だった。
同じ時期、夜にはお化け番組といわれた「8時だヨ!全員集合」があった。もちろん、全員集合も面白かったけど、加藤茶が「♪セブン~イレブン~いい気分~」と歌っても大阪の子どもたちには、チッとも笑えなかった(当時、大阪にはセブン・イレブンはなく、当然TV-CMも放送されていない)。
その点、吉本の、奥目の八ちゃんの身体をはったギャグは無条件に面白かった。
80年代後半にはいり、岡八郎さんは新喜劇の舞台から去ることになるが、その時すでに私の方が大阪を離れていた。たまに帰省して、たまたま新喜劇の放送を目にしても、舞台は若手にとって代わられていて、そこに岡さんをはじめとする、馴染みの役者さんが居ない。なんだか、自分にとっても“大阪”がひとつ消えたようで、寂しさを覚えたものだ。
そして数年前、ドキュメンタリ番組で、久しぶりのそのお姿を拝見した。ドキュメンタリ番組で取り上げられる対象となってしまっていることも驚きだったが、その姿のあまりの変わりようは、正直なところショックだった。
しかし、それ以来、数々のトラブルを乗り越えられて、一歩ずつ一歩ずつ復活されているものと思っていたのに…。
私の記憶の中では、いつまでも、新喜劇の座長です。
ご冥福をお祈りします。
※芸名を「八朗」に改名されたとのことですが、私の思い出の中の岡さんは「八郎」なので、記事タイトルや文中では、「八郎」と表記させていただきました。
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