ユビキタスの罠と新幹線
日経BizTechで、ちょっと面白い記事を見つけた。
柔らかいデジタル第2回~仕掛けはユビキタス、されど閉鎖性いまだ解けず
記事の大意は、東京から大阪に出張した著者が、JR東日本の「えきねっと」で新幹線の帰りのキップを予約したところ、切符の受取りはJR東日本管内の駅でしか出来ず困ったというエピソードから、
ユビキタスの問題はインフラの整備などではなく、システムを考え、作り出す人たちの想像力が使う人の立場にまで密着できていないことにある。
という話を展開しているもの。
ついうっかり嵌まってしそうなユビキタスの罠といえそうな話題だ。話全体としては面白いし、言いたいこともよくわかる。ただ、重箱の隅をつつくような話だが、ちょっと気になるところもある。
JRは各地域を管轄する複数の会社が経営しており、同じ東海道新幹線といえども、一度東京を離れると、JR東海、JR西日本と営業管轄が変わってくる。
おいおい、そんなことは無いだろう? 東海道新幹線は、たしかに東日本-東海-西日本の3つの鉄道会社の営業地域を走るが、営業主体はJR東海1社のはず。東京駅や新大阪駅では、東海道線ホーム部分だけJR東海が間借りするような格好で、駅には、それぞれJR東日本、JR西日本の駅長以外に、JR東海の新幹線駅長が別に居るというようなトリビア(笑)を聞いたことがある。 駅長云々の話はおくとして、東海道新幹線がJR東海の運営だということは、少なくとも東京在住(or在勤)のビジネスマンにとっては、かなり知られていることと思う。トリビアの泉で取り上げても、10へぇ~くらいしか貰えないのではないか? それとも、私が知らない間に制度が変わったか?
もちろん、JR各社は別会社同士だから、単にネットをつないでしまい、相互運用すればいいというわけにはいかないのはよくわかる。
むしろ、JR東日本が運営するネットサービスである「えきねっと」でJR東海が運営する東海道新幹線のキップが買えることが既に相互乗り入れをしているといえる。 JR東日本としても東海道新幹線のキップを販売すると、JR東海からなんらかのコミッションが貰えるだろうから、収益を上げるために販売しているのだろうが。
しかし、セブン-イレブンで注文したものをローソンで受け取りたいといったわがままを言っているのではないのだから....
同じJRグループなのだから、と言いたいのはよく判るし、同じ局面に至れば自分も同じような感想を抱くかもしれないが、それでもなお、まさに「セブン-イレブンで注文したものをローソンで受け取りたいといったわがまま」を言ってるように思えてならない。だって、JR東日本とJR東海とは厳然として別企業なのだから。
ちなみに、JR東海には「エクスプレス予約」というオンラインサービスがあり、予約した切符を東海道新幹線の駅(東京も、新大阪も含まれる)のJR東海のエクスプレス券売機及び駅窓口で受け取れる。ただし、このサービスは、JR東海エクスプレスカード会員専用のサービスとなっている点が残念。

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